八ヶ岳館 2021年4月10日(土)~6月20日(日)
川端誠絵本原画展
1982年に出版されたデビュー作『鳥の島』。1羽の鳥の大空へのあこがれが、大きな夢への希望のかけらであることが、美しく表現されています。新聞紙を原料とした自家製紙粘土で描かれた、渾身の1作です。
2021年の現在に至るまで、さまざまな絵本をうみだしてきた川端誠。お化け、十二支、落語など、日本の風土から生れた習慣やユーモアを、絵本という媒体で多様に表現してきました。本展覧会では、『鳥の島』につづく『森の木』、子どもに大人気「お化け」シリーズより『お化け屋敷へようこそ』、とにかくおもしろい『野菜忍列伝しょうが丸』、そして『地球をほる』、『槍ヶ岳山頂』、6作品の絵本原画を約120点展示予定です。
昨年発生した新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの方がいつもどこかで不安を抱える日々を過ごしたことと思います。今回の展覧会では、私たちが向き合わなければならない自然の営みや、暮らしについて思いを巡らせ、これからの未来への希望を願い、心も身体も一緒に絵本を「楽しむ」ひとときを過ごしていただけたら幸いです。
同時開催:さとうわきこ絵本原画展『たいへんなひるね』
岡谷本館 2021年3月20日(土)~5月31日(月)
沢田としき「アフリカの音」絵本原画展
出版から25年。「かわいた風にのり どこからか タイコの音がきこえてくる」
大地の恵み、自然の営み、ともに暮らす人々の、エネルギーと生きる喜び。
西アフリカの代表的な太鼓ジャンベとアフリカン・ダンスをテーマにしたものがたり。沢田としきの描く「アフリカの音」絵本原画全点を展示いたします。
昨年発生した新型コロナウイルスの感染拡大により、私たちの生活もずいぶんと我慢を強いられ、先行きが見えない不安な日々が続きます。身体的な不安から「コロナうつ」という言葉も聞かれるようになりました。
この物語の舞台になっている西アフリカでは、「みんなで力を合わせて働くとき、楽しむとき、祈るとき、そして心や身体の病気をなおすときなどにジャンベと呼ばれる太鼓を演奏し、躍ります。「聖なる太鼓」と呼ばれるジャンベは、太陽の光を浴び、大地のエネルギーを吸収して育った木と、一枚一枚に大切な命がかかわっているヤギの皮でできています。音楽、ダンス、タイコのリズムが、私たちに、大地の恵みへの感謝の気持ちを思い出させてくれることでしょう。
沢田としきの描くアフリカの情景が、遠くの国に思いをはせながら、今、あらためて、地球とともに生きることを感じ、これからの未来について考えるきっかけとなることを願います。
同時開催:さとうわきこ絵本原画展「せんたくかあちゃん」!!
せんたくかあちゃんが元気をくれますよ♪